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​施術〈脱・ペインループ〉詳細
 
3.補完コース、(残る痛みに)ボディワーク中心脱・ペインループ〉

〈脱・ペインループ〉は、文字通り、痛みのループからの脱却で、ループというように痛みを知覚する体験がひとつの回路のように、双方向性のものとなり、最終的にループつまり環に入る形となっていることから、当施術を設けました。
 このようにある痛みがひとたび慢性化を経てしまった場合、容易にそこから抜けだすのはできない場合も生じるからです。
 痛みを認識する過程は情動体験を伴い、ひとつの神経網だけでない回路のなかで、やがて痛み体験はその人独自の形成過程をつくりあげるとともに、そこから出ることの一般化できない難しさを生む場合があります。そのため、痛みは客観的なものというより、その人が体験する痛みとして独自性を持ちます。結果的に、その人の感性、人格、心の状態、現在、今後への向きあい方により、その痛みの行方はかぎりなく左右されます。
 痛みが存在するか存在しないかではなく、客観的原因がたとえ消失した場合にでも、「痛み」が残ることがあるというのは、これらが理由です。

 ゆえに痛み減少のためには、本人の知覚体験が重要な手掛かりとなり、それは第三者と一緒に新たな体験をひきよせることで、自らの知覚経験と化し、やがてそれが認識する痛み回路を変化させるきっかけになりうると考えられます。
​ このため、この方法でというようにではなく、つまりさまざまな方法がこの世にはあり助けを得られますが、それらの各手法がどのような、またどのような限界をそれぞれ持っかを感じつつ、それら各手法それぞれを試していく、というのが大事な姿勢とではないかと、藤田は考えています。
 つまり、これが決定的という手法はもしかすると、ある人にとっては存在するかもしれないし、ないこともあるのです。それほど、各人の知覚体験は奥が深いものだとわたしは捉えます。そのため、大事なのはご本人がいかにそこから自己自身の感覚体験を得られるかが大切と考えます。なにかをしたり、しなければならない枠組みでなく、毎回こちらもリセットして臨むくらいに、当コースを考えております。体験学習という言葉がある通り、痛みが慢性化したりその強度が大きくなくても、当コースは有用な場合もあります。
補助コースと銘うってはあり、施術としては確かにそうですが、ここでは古今東西、数百年以上持つような、きわめて優れたボディワーク療法を基本にしています。
 このような整体院もなかなかないですし、本コースを散策のように探索してみるのも、整体院での施術を主体的なものにするためにあってもよいと考えます。

感覚刺激に対し、正常な反応を生むことで神経系の間違った痛み刺激や痛み・感作(※1)など改善、予防します。 (※1)感作とは、神経の複雑な回路を通し、慢性痛などのケースで痛みが心理的記憶とともにまた無意識の過程を通じ、痛み刺激を必要以上に増幅、就職してしまうことを指します。









各療法すべてを網羅し、行うわけではありませんが、簡単にご紹介します。
 








『アレクサンダー・テクニーク』
​ アレクサンダー・テクニークは家今世紀初頭、ドイツで生まれました。アレクサンダーは施術家ではなかったですが、期せずしてボディワークに哲学を吹きこむように、非常に鋭い方向性の概念がそこにはあります。医学的にはつっ込みどころはありますが、それも決して多くない所にアレクサンダーの偉大さがあります。彼は当時の医者や施術家が考えないような、しかし極めて真っ当な方法を生みだし、自らを変えるとともに多くの人を救ってきました。当院で行うとすれば、その考え方の実践や動作に関することが挙げられます。

『フェルデンクライス』
​ フェルデンクライスは外科医でした。しかしといったら変かも知れませんが、医者にこんな人がいたらと思えるくらい、知性と感性に優れた療法を生みました。余談ですが、人が優れたものを生むのだということで、それは大切ともいえます。
 数多く手法はありますが、そのどれもが意味を持ちます。その分、どれかが決定的に優れたものというより、ひとつの体系であり、断片のような両方になっています。
 このため、各個人に合い、なかでも効果的なものを厳選し、ご紹介します。

『ロルフィング』
 ロルファーという人たちが行う、ロルフィングにもさまざまな流派があり、ひとまとめに括ることはできません。そのうち特に有用なものを用います。ロルフィングは創始者も感性的に素晴らしい人でしたし、利用する価値はあります。ただ、ロルフィング自体、他から持ってきてもいるし、ロルフィングも流用される傾向もあり、ロルフィング特有のものというよりやはりいいものはいいという観点です。


『モビライゼーションPNF』
​ PNFというのは、運動で従来から行われていた、筋を弛緩させる方法のひとつです。それに対し、モビライゼーションとは関節を動かすマニュピレーションのようなものとなります。このPNFは筋の刺激方法でもあり、モビライゼーションは関節に扱う安全な代表的手法です。両者合わせたものを日本の大学教授の方が創始していて、これは、体幹局所の安定性アップ、四肢体幹の痛み軽減、四肢体幹の筋活動の促しなどに効果を持ちます。

『筋弛緩法』
 筋弛緩法とPNFは同一に論じられることが極めてないくらい離れていますが、ないようてきにみれば興味深いことにじつは相当類似性があります。筋弛緩法の方が一般の方向けとはいえます。


『マインドフルネス』
 心理療法でジェンドリングの提唱したフォーカシングに似て、ありのままの注意、気づきというような意味を持つマインドフルネスというものがあります。インドのカバット・ジンという人により広められました。施術というものではないですが。各種瞑想を利用した、心と体に効く療法です。
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