​肘・腕の痛み、痺れ

原因パターン例
a. 内側側腹靭帯(野球肘など)  b.肘部管症候群   c.尺骨神経
d.外側上顆炎(テニス肘)   e.  離断性軟骨炎   f.頸椎由来、腕神経叢由来  


a. 内側側腹靭帯

​ 症状
 ・肘の内側に痛みが生じている
 ・肘を動かすとややぐらつくような動揺が起こる
 
 原因
  野球で生じる野球肘で肘の内側の靱帯が損傷することがあります。野球肩
 とも関連しますが、投球などで腕の開きが肘に強くなると、野球肘につなが
 りやすくなります。内側側腹靱帯はある程度の負荷に耐えられますが、一回
 の投球で靱帯が耐えうる強度はそもそも靱帯だけでは担えません。筋肉の力
 が必要となりますが、筋力低下があったり、使いすぎで筋肉がうまく機能し
 ていなかったりすると靱帯は断裂することになります。

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対策
  靱帯への負荷を減少させるため、前腕筋をしっかり使えるように促すこと
 が必要です。また前腕筋肉が弱化しているというより、硬くなり結果靭帯へ
 の伸張ストレスが強まり、損傷、断裂に至ることもあり、これらの評価が大
 切となります。さらに肘が運動時だけでなく、もともと外反傾向が強い(外
 側に肘が反り曲がっている場合)と靱帯への負荷を増強させるので注意が必
 要です。


b.肘部管症候群

 症状
 ・肘関節付近、内側に痛みや痺れがある

 原因

  尺骨神経は上腕から肘周囲を通行していく際、いくつかの狭い箇所を越えていきま
 す。そのうち上腕下部で骨の溝にあたる部分を通過するとき、そこには靱帯が存在し
 ます。この靱帯が上腕筋膜の厚みの増大に伴い、変性し、神経の通り道は狭くなって
 しまうことがあります。またこの靱帯がない人もいるため、そうしたケースでは前腕
 の位置により神経が脱臼し、摩擦を受け、痛みや痺れを生じさせてしまうということ
 が起きえます。

 対策
  靱帯の変性や欠損があればそれについて改善や変化は困難ですが、靱帯の変性の進
 行に対し、変性原因をなくしていくのは可能です。靱帯周囲の摩擦が起きている場
 合、靱帯肥厚だけでなく、筋肉の過緊張も伴うことが多いためこれらを正常にさせて
 いくの​が改善につながることになります。


c.尺骨神経

   症状
 ・肘周りの内側に痛みや痺れが出ている


 原因
  投球をはじめ、上腕をオーバーユースするなどした場合、上腕の筋肉群の間隙で尺 
 骨神経が圧迫されることがあります。過使用に伴い上腕の筋膜が分厚くなることでこ
   うした筋のあいだの神経の通り道が狭くなるのに起因します。

  また尺骨神経に関しては、小児期の上腕骨外側顆骨折で変形治癒後、肘の外反(肘
 関節をまたぎ、上腕と前腕の外側の角度が減少する)が強まり、神経麻痺を起こす場
 合、遅発性尺骨神経麻痺といいます。

 対策
  上腕の筋肉は肘という中間関節をまたいでつながる大きな筋が多く、肘関節周囲は 
 これらの筋肉による作用下に置かれます。筋力アンバランスが存在すると、どれか一 
 部の筋肉の過緊張を生みやすくなります。筋肉間の働きのバランスをよくする必要が
 あります。いずれの筋が特に過収縮しているのか調べます。それが判明したら、その
 筋が中心となり過収縮しているのか、あるいは過緊張せざるをえないのかなど関節の
 動き、姿勢などから判別していくこととなります。

d.(外側上顆炎)

 症状   
 ・肘の外側に痛みがある 
 ・肘の痛みで腕を動かしづらい 
 ・肘関節の可動域に制限がある 
 ・ドアノブを回したり、コップや茶わんを持ちあげるだけで痛みが出る

①パソコン作業なとで生じる場合
 

 原因
  オフィスワークなどパソコン作業を長く行うことで、手関節を上に反る状態で指を
 曲げることになり、上腕骨から前腕骨に付着する筋群が常時伸ばされることとなりま
 す。このため、これらの筋やこれらの筋肉の付着部の腱性部に炎症や微細損傷が生
 じ、痛みを引きおこすことがあります。
 
 
対策
  これらの動作の繰り返しだけでなることもありえますが、同じ手の肢位で同じ動作
 を続けることが誘因と考えられます。前腕の動きや手関節の様々な方向の中間の肢位
 で手作業ができることがまず必要です。さらにいろいろな方向へ前腕と手を動かせる 
 角度が保たれていることも大事です。症状が出る方はこうしたことがうまくいってい
 ない場合が多いので、その改善が必要です。


②テニス肘
 
 原因
  テニスのバックハンドストロークで多く、ボールインパクトで手関節伸筋腱起始部
 に負荷がかかっての腱の炎症と微細断裂に至ります。フォアハンドストロークで手関
 節屈筋腱起始部に生じることもあります。またサーブ時、肘関節を完全に伸ばした状
 態でポールを捉えると肘関節に骨の増殖を作り、その骨が遊離するケースも存在しま
 す。

 対策
  保存療法が第一選択となります。半年以上の保存療法で改善しない場合、手術も選
 択肢となります。疼痛の強い場合、ステロイド剤の注入などもありえますが、その反
 復投与で筋付着部の瘢痕化、脆弱化を招くリスクもあります。
  テニス肘の場合も動きそのものよりもラケットを持つ手関節肢位が前腕伸筋群を伸
 張しやすい場合がほとんどです。全身の姿勢と同じで、動作は初めの肢位に左右され
 る部分が多いためです。そのため、その改善が必要です。また動きがさらにこれら筋
 肉を過剰に収縮させるものであればそれも見ていくこととなります。
  ラケットの握りもボールコンタクト時以外にも本人の癖に注意を向けるべきとなり
 ます。ボールインパクト位置も大事です。


e.離断性軟骨炎

 症状
 ・肘の外側に痛みが出る
 ・肘を外側に向けると痛みが増強する


 原因
  肘関節は大きなものでは、内側の腕尺関節と外側の腕頭関節があります。前腕が外
 に開き、肘を外方向に向けた状態が続くと、外側、腕頭関節には圧縮ストレスがかか
 ります。投球などで繰り返される負荷に内側の靱帯や筋肉が対抗できないと、過度に
 この力が強まります。また小児期に上腕骨外顆骨折などをすると、変形治癒すること
 が多く、この外反という肘の肢位が進み、動きなどでもそれがさらに生じるというこ
 とが起こりえます。
  また腕頭関節周辺で上橈尺関節がありますが、この関節が不安定であったりすると
 他の軟部組織に炎症を起こしたり、炎症が起きないまでも刺激で痛みを誘発する場合
 があります。


 対策
  骨変形に伴う関節変形は修正は完全にはいかないとしても、それを増大させている
 因子を取り除くことで症状が改善することもあります。また関節不安定性を補う筋肉
​ の作用を高めることでも改善が期待されます。

頸椎由来、腕神経叢由来

 の場合の
症状原因対策については頸部の痛み、頸部からの痺れ
​整体院 ヒューマンペイン府中(痛み・痺れの改善)
 
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