​手の痛み・痺れ
原因パターン例
a.腕の末梢神経由来(正中神経、手根管症候群・尺骨神経・橈骨神経)
b.三角繊維軟骨複合体   c.尺骨手根伸筋腱 d.長母指外転筋、短母指
伸筋  e.母指CM関節  f.その他 脊椎以外
の関節由来

a.腕の末梢神経由来
 ①正中神経、手根管症候群
 

 症状
 ・手の平の親指に近い側に痛みや痺れを感じる
 ・前腕の手のひらに近い付近に痛みや痺れがある


 原因
  正中神経は前腕から手の平の一部分の運動と間隔を支配する末梢神経で、
 手関節付近で手根管と呼ばれる線維性、骨性トンネルを通過します。手根管
 の天井部分は横手根靱帯というものがあり、手関節を手の平側に曲げると、
 正中神経はその靱帯の方に押しつけられます。手根管症候群を発症すると、
 手根管内の屈筋腱鞘の腫脹、神経の腫大、靱帯の張りだしがあることが多く、
 正中神経と靱帯との接触が増えます。それにより痛みや痺れが正中神経の
 影響する部分に出ることになります。
手根管の問題は特に女性に多いともい
​ われます。


 対策
  手関節の可動域が保たれていないと、手関節の筋肉は活動が不十分となり、筋肉が
 限界で働くことで手根管内の摩擦が強まるリスクもあり、手指筋が代償し、過剰に負
 担がかかることもあります。また前腕の動きに制限があると手関節の動きが増え、手
 の筋の過収縮につながることもあり、可動域を確保するべきです。さらに母指球、小
 指球につく筋群は横手根靱帯に付着します。
  これらの筋が過収縮していると手根管内圧は上がるため、これら筋のリラクゼーシ
 ョンが必要です。
  手関節の筋肉群が筋力低下を起こしていても手指筋に負担増となるため、これらも 
 チェックする必要があります。これらを総合して改善箇所を探ります。

 ②尺骨神経


 症状 
 ・手の平の小指側に偏る部分に痛みや痺れが生じている

 原因

  尺骨神経はおもに前腕から手指小指側の運動と知覚に関係しています。この尺骨神
 経はGuyon菅という通り道を抜けますが、この部位を狭くしてしまうことが起こると
 尺骨神経が圧迫されます。ガングリオンや外傷後に伴ったり、軟部組織の肥厚などに
 よりそうしたことが起きるといわれています。

 対策
  Guyon菅は小指球につく筋が付着してもいるため、これらの筋が過剰に働いていて
 も、尺骨神経は圧迫されることになるため、小指球の筋の収縮度合いを評価します。
 小指球筋が活発に働く場合、手関節の動きが影響していることがあります。また前腕
 の可動域の状態によって手関節の動きが制限され、Guyon菅が直接手の動きで狭まる
 こともありうるため、可動域の確保はやはり必要です。

 ③橈骨神経

 症状
 ・上腕後ろから前腕にかけて痛みや痺れがある

 ・手の甲側に痛みや痺れがある

 原因

  橈骨神経が絞めつけられる部位が肘周囲にあり、それらは骨や筋肉の接近した所と
 なっています。そこにある筋肉を過剰に使用する誘因がやはり手、前腕可動域の低下
 による一定方向の関節使用にあります。またこれらの筋肉を使い過ぎても神経は絞め
 つけられる恐れがあります。そこにある筋肉と重なる動きをする筋の筋力低下があっ
 てもそうなります。

 対策
  上記原因につながる手、前腕可動域や各種筋の筋力、関節肢位、関節の動かし方の
 評価をし、そこに偏りがあれば修正していくことが必要です。

b.三角繊維軟骨複合体

    症状
 ・手関節を小指側へ倒すと手と前腕との境付近に痛みが出る
 ・手関節を母指側へ倒すと上記症状がでる

 
原因
  手関節付近で尺骨と手根骨とのあいだで靱帯と繊維軟骨の複合体のような組 織が
 あり、それを三角繊維軟骨複合体といいます。周辺関節の安定と支持、クッション作
 用などを担っていますが、この部位に圧縮や引っ張りなどの力がかかることで組織に
 ストレスが生じ、結果痛みや痺れにつながることがあります。
  多くは橈骨遠位端骨折などに合併し起こったりすることが多いものですが、日常生
 活での手の癖や使い方、スポーツなどでも生じます。

 
対策
  特に手関節は曲げ伸ばしだけでなく、小指側と母指側つまり尺骨と橈骨のどちらか
 片方に曲げる動きもあります。手関節の上下の曲げ伸ばしに付随し、偏ったこの左右
 の動きが伴うと尺骨と小指側、三角骨繊維軟骨複合体の方が圧縮されたり、牽引負荷
 がかかることが生じます。デスクワークやスポーツの中でもテニスのラケットグリッ
 プのしかたやゴルフスイングなどでよく生じもします。長母指外転筋と母指内転筋の
 筋力バランスなども特にチェックが必要となります。

 c.尺骨手根伸筋腱

 症状
 ・前腕を外側に回すと、前腕の尺骨の後面が痛くなる
 ・母指を外側に強く開くと上記症状が現れる

 
原因
  前腕後面を走る尺骨手根伸筋という筋肉があり、この筋肉は手関節まじかで狭い部
 位を通ります。そこには動作などで摩擦刺激が加わりやすく、頻回の一定の動きでそ
 こを通る腱に炎症が生じたり、直接摩擦刺激により痛みが生じることがあります。

 
対策
  
母指の筋の筋力バランスにより手関節の左右の動きに偏りが生じると、尺側手根伸
 筋への刺激が生じてしまうため、修正が必要です。また前腕の動きの制限や尺側手根
   伸筋自体の短縮、過緊張状態でも起こりえます。


d.de Quervain病(長母指外転筋、短母指伸筋 

 症状
  ・手を使う作業で手関節の母指に近い付近に痛みを覚える
  ・パソコンのキーボード操作で上記症状が出る
  ・テニスのグリップ動作、ゴルフの握り時に上記症状がみられる

 原因
  
長母指外転筋と短母指伸筋という筋肉は手関節の母指側の最も端を走行します。手
 関節を小指側の尺側で曲げるとこの付近が伸張されるため、摩擦刺激でこれら筋肉に
 痛みが生じることがあります。症状に挙げたように手関節を使うさまざまな動作の方
 法により影響されます。

 
 対策
  前腕の可動域制限が生じていると手関節の動きに頼らざるをえなくなり、可動域と
 してはもともとあまり多くない手の左右の動きに偏りが生じることとなり、これら筋
 の使いすぎとなり、症状が出やすくなるため、改善が求められます。また他の症状で
 の場合と同様、母指の筋肉の使用のバランスが崩れ、ある一定の筋肉優位になってい
 ると自然、似た作用をする筋肉は弱化するため、そのバランスも見る必要がありま
 す。

e.母指CM関節

 症状
  ・母指を反らせると手関節以下、母指の根元付近に痛みが生じる

 原因
  母指CM関節は手根骨の大菱形骨と第一中手骨との関節面からなる関節です。
 大きな可動性を持ち、母指の動きができる土台を作っています。
  母趾を使う動きは小指側より筋肉が多く、また筋力も強いことに加え、第一中手骨
 は母指の動きで回りながら動くことが多く、複雑な動きが起こるため、負荷もかかり
 やすい所となります。そこでおもに圧縮によりこの関節に痛みが生じることがありま
 す。

 対策
  手関節、前腕の可動域の評価は基本となります。さらに母指の筋肉の使用状態、筋
 力バランス、母指球筋が過緊張になっていないかなど調べる必要があり、もし不具合
 があれば修正が必要となります。



原因パターン例
a.前腕筋肉由来  b.手指筋肉由来(内在筋、外在筋)   c.手関節、手内関節由来d.橈骨遠位端骨折後等の靭帯、骨、関節起因   e.捻挫等外傷  f.テニス肘
g.テニス肘等肘由来  h.その他  
 
 手の痺れの場合と同様、手は日常酷使されるため、各人の使う筋肉、動かす方向の差によ
り一部の関節、筋肉に負担が生じやすい所です。神経の通り道付近にこうした痛みを起こしやすい筋肉があり、それらの過緊張を防ぐ必要があります。これらは対症療法で済ませていると、痺れにつながる恐れもあり、手の使い方、動きを評価し、原因を突き止め、症状を緩和させるだけでなく、今後につなげていくのが大事となります。一般に病院では作業療法士さんが手のリハビリを担当することもありますが、作業療法士さんは動作に強くても詳細な整形治療にはあまり関わっていないため原因に対処していないと症状が残存することがあります。当院はこまかく見させていただくので、病院で治らなかった方も試す価値はあります。
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